最後のブラッディマリー
THE LAST GLASS OF BLOODY MARY 

2000年5月8日(月)〜 14日(日) 駅前劇場(8st)




story


大都会の闇にそびえる高層ビルの群れ。赤み
かった月が気味の悪い今夜は満月の夜。そ
裏町の路地をちょっと奥へ入って行ったと
ろのゴミ収集所に3人の淋しい吸血鬼が集
っていた。彼らは永久に歳を取れない自分
たちの存在が人間に知られないように細心の
注意を払って都会の片隅でひっそりと生きて
来ましたが、20年ごとの移動という戒律に従
って、慣れ親しんだこの街から出て行かなけ
ればならない時が迫って来たのだ。しかし、
BAR「黒猫」のマスター織田耕作には内縁の
妻美枝子がいます。私立探偵の羽柴薫は捨て
子だった赤ん坊を娘のように育て来ました
が、朋子という名の娘は今年二十歳になりま
した。そして夜勤ガードマン岡崎慎太郎にも
長年連れ添って来た最愛の妻、福美の存在が
ありました。彼女たちにいったいなんと説明
すれば良いのか彼らは悩みます。突然いなく
なるか、嘘をついて出て行くか、それとも本
当のことを打ち明けるのか……。




episode


東映時代劇と同時に、子供の頃影響を受けた
映画に日活アクション映画があります。この
作品にはその世界観が色濃く反映されていま
す。演技的には古海裕子が盲目の老婆を演じ
たことで初めて相手役に集中することが出来
るようになりました。これをきっかけにして
演技を個人プレイではなく、チームプレイと
して考えるようになります。




cast


羽柴薫/田窪一世
織田耕作/斉藤康弘
岡崎慎太郎/横田エイジ
岡崎福美/古海裕子
霧島美枝子/鶴屋紅子
羽柴とも子/神野恵子
漆川恭子/岡野佐多子
大島茜/一木美名子
マヤ/小池あき
ミキ/佐藤麻衣子
ルナ/山口智美
若い男/矢板大悟
若い女/五十嵐聡子
黒シャツの男/ナガセケイ
赤シャツの男/植村拓也










staff


作・演出/田窪一世
演出助手/枝村みどり
装置/木村光春
照明/板谷静男
音響/水越佳一
舞台監督/上村利幸

撮影/田中健次
絵/小松修




review


▶︎手を伸ばせば届くほどの近さにど迫力の世
界があった。笑いも涙も止まらなくて、ずっ
と魅了されっぱなしでした。演劇というもの
を初めて見ましたが病みつきになりそうです。
(宮沢真実、20歳、自由人)

▶︎来て良かった。見て良かった。すごく渋く
て格好良くて、切なくて熱い舞台でした。生
の舞台というものを初めて見ましたが、役者
さんやスタッフの方々の想いのようなものが
伝わって来たように感じました。(高尾信太
郎、22歳)

▶︎とても胸に染みるお話でした。カッコ良か
ったし暖かくなった。ほんとに見れて良かっ
た。こんなお芝居他では見たことがないです。
素敵でした。切なくなったけど気持ち良かっ
た。また見に来ます。(糸井志津子、22歳、
学生)