道化師の森
THE FOREST OF CLOWN 

2001年10月3日(水)〜 8日(月) 駅前劇場(8st)




story


大都会の喧騒の中で生きていく。毎日が辛い
ことやしんどいことの連続です。たぶん、だ
から都会にはコメディアンが大勢必要で、彼
らはテレビの中から、舞台の上から、私たち
を一時イヤなことから解放してくれるのです。
ところが大勢のコメディアンの中に、これま
で人を笑わせてばかりで、しばらく自分が笑
っていないことに気づいた男がいました。シ
ョックを受けた彼は、仕事とも、奥さんとも、
娘とも、愛人たちとも上手くやって行けなく
なり、体を壊して入院してしまいます。それ
はある昼下がりのことでした。病室から出よ
うと何気なくドアを開けると、そこには彼が
子供の頃に暮らした40年前の町の風景が広が
っていました。思い残して来たある出来事を
確かめるため、男は思い切って不思議の世界
へ足を踏み入れるのですが……。




episode


3年振りに書いた新作でした。3年前に亡く
なった母をモデルに僕なりの「ニューシネマ
・パラダイス」を書いてみました。結果、自
己ベスト3くらいの出来になったと自負して
います。いま気がついたのですが、母が亡く
なって以来、実は新作を書けていなかったん
ですね。




cast


野村晋平/田窪一世
野村章子/一木美名子
野村愛/神野恵子
松田千明/岡野佐多子
白川和美/小池あき
矢野由香/佐藤麻衣子
小沢雅也/植村拓也
飯島さやか/山口智美
野村美智子/古海裕子
野村初子/一木美名子
野村雅彦/植村拓也
坂田多恵子/鶴屋紅子
松原千登勢/岡野佐多子
下田加奈子/小池あき
伊藤幸代/山口智美
増田正男/矢板大悟










staff


作・演出/田窪一世
装置/谷垣育子
照明/板谷静男
音響/水越佳一
舞台監督/上村利幸
舞台監督助手/原田恵子、高橋良子

撮影/田中健次
絵/小松修




review


▶︎わたしが知っている、たぶん一番美しい物
語でした。映画やテレビドラマを見て感動し
ても今までは泣けなかったわたしですが、キ
ューピーさんの世界に触れて、ボロボロ泣か
ずにはいられませんでした。一番大事な人と、
泣いて笑って懐かしい気持ちになるために、
また見に来たいと思います。だから絶対再演
してくださいね!(水田早枝子、16歳、高校
生)

▶︎途中、ものすごい展開になってどうなるこ
とかと思いましたがキレイにまとまってびっ
くりしました。病室に戻って来たシーンでは
ボロボロ涙が出て自分でもびっくり。なんだ
かすごく切なかった。(田嶋綾子、30歳、ア
ルバイト)

▶︎キューピーさんのお得意のパラドックスも
のの中でも秀逸な作品ではないでしょうか。
クライマックスからどんなエンディングなん
だろうとわくわくしていましたが、まさかこ
んなに泣かされるとは思いませんでした。本
当に素晴らしい新作でした。早くも今から再
演が楽しみです。(東正行、34歳、デザイナ
ー)