僕と真夜中の僕
MYSELF AND MIDNIGHT SHADOW 

2014年12月3日(水)〜 7日(日) 劇小劇場(10st)




story


昭和初期に建てられた古い洋館。戦後アパー
トに改築されたその一室は、天井を塞がれ無
用の長物となった大きな階段にスペースを占
領されていた。その部屋の住人、劇団研究生
の杉本伸也は27歳。親の反対を押し切って舞
台の世界に飛び込んではみたものの、最近自
分の将来に不安を感じている。父親との約束
の5年もあとわずか。ある深夜、誰も降りて
来られるはずのない階上から謎の青年が現れ
て告げる。「俺はお前の心の中からやって来
たんだ」青年は続ける。「お前が出来ないこ
とを俺が代わりにやってやるよ」狼狽える伸
也を尻目に青年の行動は暴走して行く




episode


初めてこの作品を書いた時はまだ40歳前でし
た。改めて読み返してみて、クオリティはと
もかくもやはり勢いがある。そういう意味で
は「黒いスーツのサンタクロース」と双璧を
成すと言った感があります。還暦を目前にし
た今の僕には、もう絶対に書けないタイプの
作品だと思います。それに自身のオリジナル
作品の中でもベスト3くらいに気に入った物
語です。30歳若かったら二人の主人公のどち
らも演じてみたい役です。




cast


杉本伸也/数井翔太朗、澤井周太
杉本勲/田窪一世
杉本弘子/えんだ勝美、鶴屋紅子
樋口夏子/奥平麻美、岩村水咲
篠田久美子/佐藤美月、河合雪絵
吉沢里香/細川明里、車谷芽維
加納真紀子/村田江里夏、細野谷季恵
曽我繭子/斉藤知里、箕輪菜穂江
平山真美/まのさゆみ
謎の青年/平河司、豊島歩











staff


作・演出/田窪一世
装置/向井登子
照明/高円敦美
音響/長柄篤弘
舞台監督/本郷剛史

撮影/槇貴雄
絵/小松修




review


▶︎座キューピーマジックの公演は、毎年末見
させてもらっているが、毎回感動している。
本作もその期待を裏切らなかった。今年観劇
した公演の中でも優れもの。脚本、演出、演
技、舞台美術という芝居の主要要素全てにお
いて満足した。どこにでもいそうな男性の将
来に対する不安や悩みが、表面的には面白可
笑しく描かれているが「1960年代のアメリ
ヒューマンコメディ映画の世界」という謳
文句の通り、舞台美術も往年のスター、監
写真が飾られた雰囲気のある室内を作り上
られていた。(滝澤一雄)★CoRichより
掲載させていただきました)