30歳を目前にした高田亜由美と影山葉子。
彼女たちはそれぞれ男運が悪いということで
は共通した人生を送っていました。亜由美の
彼氏はどいつもこいつも最低男ばかり。葉子
は数少ない恋愛の相手が妻子持ちだとわかり
心を病んでいます。ある深夜、二人が同居す
るマンションに亜由美の姉の真由美がやって
来て「二人の負の恋愛エネルギーが大勢の霊
をこの部屋に呼び寄せている」と不穏なこと
を口にします。にわかには信じられない二人。
と、そのとき三人の目の前を全身がぼんやり
と白い女の霊が通り過ぎて行きました。パニ
ックに陥る三人。自分の力では対処出来ない
と考えた真由美はあの伝説の霊媒師、御所河
原さゆりの力を借りることにするのですが。

コロナ禍という逆境に挑んで経済的にはかな
り厳しい公演でしたが、溜まりに溜まったエ
ネルギーが良い意味で吹き出したと思えるよ
うな舞台になりました。文化庁の補助金のお
陰もあり、なんとか舞台を続けて行ける目処
も立ち、これをきっかけに改めて個人プロデ
ュースから劇団に戻し、法人化することにし
ました。

高田亜由美/中津原萌加A、河合雪絵B
影山葉子/真柴恵美A、細野谷季恵B
高田真由美/細野谷季恵A、真柴恵美B
サリナ/河合雪絵A、中津原萌加B
タマコ/魚住美桜
ケンタ/田村康太郎
コウジ/浜田駿
リサ/春山奈月
御所河原さゆり/鶴屋紅子

作・演出/田窪一世
装置/向井登子
照明/高円敦美
音響/中村光彩
舞台監督/本郷剛史

撮影/中沢志保
絵/小松修