道化師の森
THE FOREST OF CLOWN 

2006年12月14日(水)〜 25日(日) 駅前劇場(14st)




story


大都会の喧騒の中で生きていく。毎日が辛い
ことやしんどいことの連続です。たぶん、だ
から都会にはコメディアンが大勢必要で、彼
らはテレビの中から、舞台の上から、私たち
を一時イヤなことから解放してくれるのです。
ところが大勢のコメディアンの中に、これま
で人を笑わせてばかりで、しばらく自分が笑
っていないことに気づいた男がいました。シ
ョックを受けた彼は、仕事とも、奥さんとも、
娘とも、愛人たちとも上手くやって行けなく
なり、体を壊して入院してしまいます。それ
はある昼下がりのことでした。病室から出よ
うと何気なくドアを開けると、そこには彼が
子供の頃に暮らした40年前の町の風景が広が
っていました。思い残して来たある出来事を
確かめるため、男は思い切って不思議の世界
へ足を踏み入れるのですが……。




episode


早々と3回目の再演です。今回はとにかく昭
和30年代の装置が圧巻。照明、効果のセンス
も抜群でした。こういう環境の中で舞台に立
てる、役者冥利に尽きるというものです。そ
して稽古場がどんどん楽しくなって来ている
時期でもあります。暗中模索からやっと抜け
出せたと感じてます。





cast


野村晋平/田窪一世
野村章子/鶴屋紅子
野村愛/神野恵子
松田千明/古海裕子
白川和美/山口智美
矢野由香/保田麻美子
小沢雅也/松崎巌夫
小池恒男/佐藤成利
飯島美穂/森田麻衣
野村美智子/古海裕子
野村初子/鶴屋紅子
野村雅彦/松崎巌夫
坂田多恵子/岡野佐多子
松原千登勢/神野恵子
下田加奈子/保田麻美子
伊藤幸代/山口智美
増田正男/佐藤成利









staff


作・演出/田窪一世
装置/向井登子
照明/高円敦美
音響/大久保友紀
舞台監督/坂野早織

撮影/ワタベマユミ
絵/小松修




review


▶︎気がついたら泣いてました。素晴らしかっ
たです。(大賀久子、30歳)

▶︎舞台を見て初めて泣きました。私たちは舞
台を見ていたのではなく、その世界に引き込
まれていたのだと思います。舞台がとても近
くに感じました。舞台装置も照明も音楽もと
ても素敵でした。私は生まれていたい時代の
お話でしたが、とても懐かしい気がしました。
(藤原郁美、21歳、大学生)

▶︎泣けました。胸に込み上げるものがありま
した。自分の母を思いました。それから事情
があって子供と引き離されてしまった友人を
思い出しました。今はうまく感想が言えませ
んが非常に温かく清々しい気持ちです。(佐
藤菜穂、30歳、主婦)