仮面狂詩曲
A RHAPSODY UNDER THE MASK

1996年8月4日(日)〜 11日(日) 本多劇場(9st)




story


主人公、荒木功は二流の雑誌に連載を持って
いる三流の映画評論家。中年になるまで独身
で来た彼を憐れんで友人の田辺秀樹は適齢期
の女性を何人も紹介してやるのだが、必ず断
られてしまう。田辺が理由を尋ねると彼女た
ちは決まってこう言う。「彼ってロマンチス
トなのよ」そしてみんな嘲るように笑うのだ。
打ちひしがれる功は自殺を図ろうとするが、
それを思い止まらせたのは彼の中のもう一人
の人格のオサムだった。「馬鹿馬鹿しい、女
のことくらいで死んでたまるか。いいだろう
これからは俺が彼女たちとよろしくやってや
るさ」そして復讐劇は始まった。




episode


「ジキルとハイド」をベースに人間の善と悪
について書いた作品です。この時期どうして
も作風がシリアスに流れて行く傾向があり、
せっかくの本多劇場だったにもかかわらず舞
台の出来そのものは低迷期だったように思い
ます。




cast


荒木功/田窪一世
荒木菜々江/村上弥生
田中秀樹/佐藤荘二郎
田辺睦子/岡野佐多子
川本春樹/植村拓也
今泉理奈/枝村みどり
高橋美幸/古海裕子
国分房子/一木美名子
水島聡/草刈弘
荒谷茂美/鶴屋紅子
刑事/中村孝
警察官/塩野目透
パーティの女/塩田早也香










staff


作・演出/田窪一世
装置/木村光春
照明/板谷静男
音響/水越佳一
舞台監督/上村利幸、酒井詠里佳

撮影/田中健次
絵/小松修